YAMAHA AEX500N エレアコ リペア依頼

Posted by 関 浩一 on 2015年8月25日

 

YAMAHAのガットギターの12フレット前後でビビリが有るとの事で、フレット摺合せの依頼です。

前回はヤフオクで買われたオベーションでネックの反りに加えネックの捻じれ、ボディートップの浮きサドル調整スペーサー無しと言う。。。とても最悪の状態で・・・正直僕が諦めたら廃棄処分行?の(失礼!)ギターを大変苦労して、何とか上手く仕上げて気に入って貰えたのか、今回2本目の依頼です。

ありがたい事だが、僕のリペアが気に入って貰えたのか、一度リペアして差し上げた後に、2本目3本目と持ち込まれる方が数人いらっしゃるんですね。。。

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まずは、ネックの反り具合や捻じれをチェック。

ほぼ真っ直でとても優秀で指板の状態も良いんですが、これはフレットの打ちムラあるいは、木が乾いて収縮して指板が微妙に波うち、フレットが浮き沈みしてるか・・・しか有りませんね。。。8フレット位を過ぎた所から20フレットの間で多少波うちがあるみたい何ですが、、、目視だけでは判りにくく、フレットの高低がたったの0.05mmでも差が有れば、絶対にビビリが出てしまうんでね。。。

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マスキング作業が終わり、フレットのヘッド部分をフレットレベラーで均等に削ってやります・・・

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皆さん!分かりますか???画像をクリックしてアップにしても、中々分かりずらいとは思いますが、フレットトップが削れている所と、いない所が有ります。いくらヤマハさんでも、高級なギブソンさんでもたとえネックや指板が良質な木材が使ってあっても、数年経ち乾いてくるとフレット高のムラが、どうしても出て来ちゃいます!(◎_◎;)

その次に、トップが削れたフレット部分のみを丸く削ってくれるありがたい!フレットエンドドレッシングファイルヤスリで、均等に丸みを付けていきます。。。

新品で買った生のギターは、数年数十年を経て木は切り倒した後でも生きていますから、乾いていくのと同時に縮んだり曲がったりするんで、それが落ち着いた頃にこのフレット摺合せ作業を一度だけしてやれば、その後は同じ摺合せ作業は不要で、半永久的に使える弾き易い良いギターになるっていう訳なんですね。。。

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そして、フレット表面の削り傷をサンドペーパー#800~#1200で整えてやった後に、今度は、金属用コンパウンドでフレット一本一本を鏡面仕上げしてやります。この磨きがとても大変なんです!指と腕と肩が。。。(;゚Д゚)

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だけどこの鏡面仕上げをしっかりやらないと、チョーキングがスムーズに出来なかったり、弦の寿命を縮めたりフレットの腐食を早めたりで、手を抜くと全く良い事が有りません!どうですか?綺麗になりましたね~。。。(‘◇’)ゞあはは、これでOK!!!

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ビーズ・カルバナワックス配合のオレンジオイル、指板の保湿保護だけでは無くてフレット腐食を抑えてチョーキングやスライド演奏も楽々になる、ありがた~いオイルです。。。

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ガットギターの場合は、12フレット6弦で4.0mm以下が弾き易いと言われているのですが、何とか3.0mm以下の2.9mmに仕上げ、ビビりも無くなりました!今回は、押さえ易いローテンションの弦を使いましたが、トラスロッドをもう少し締め付けミディアムテンションを使えばもう少し弦高は下げれると思いますが、2.9mmならもう充分弾き易いですよね~。。。

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大成功!!!このギターのオーナーにも喜んで貰えるはず!

これが、自慢のCIKカスタムショップ仕様です!!!

 

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