YAMAHA FG-251 CIK Custom Shop 極上品 39,800円

Posted by 関 浩一 on 2018年3月22日

FG-251の綺麗な極上美品をカスタマイズしました。

このギターは、1975年から1978年までに生産された、FGシリーズではライトグリーンラベル、赤ラベル、グリーンラベル、黒ラベル、オレンジラベルと日本製、メードインジャパンのギターです。その後はベージュラベル、ホワイトラベルからは台湾製へと移行していきました。

シリアルナンバーが60921ですから、1976年のFG-251通算921本目の生産という事になります。

今年で、半世紀近くの42年の歳月を経たギターという事になります。

全くと言って良い程フレットの減りも無くボディに大きな傷や打痕も無く、もちろんネックの反りや捻じれ、トップ浮き、バインディングの剥がれなど、ギター本来の機能が失われる致命的な問題は一切ありません。

前オーナーは、相当保管状態も良かったんですね。。。

滅多にこんな良い状態のギターは手に入らないと思います。

 

特に30年40年経ったギターのほとんどは、必ずネックが反ったり捻じれたりブリッジトップ板が浮き上がっていたり、バインディングが剥がれたりネックの折れや取り付け部の隙間や塗装の白濁剥がれなどなど・・・必ず何か不具合があるのが普通なんですが、何もありません。これはもう新品時のまま?って感じです。

おそらく、前オーナーはハードケースに入れてテンションを掛けない、弦を緩めた状態で四十数年間湿度も低い日陰の部屋に大切に保管して、有ったんだろう?と推測されます。はたまたギターは買ったんだが、挫折してしまったか?(笑)

でも私の手に掛かったからには、このギターを買った方には絶対に挫折なんかさせません!・・・?調子に乗り過ぎ?すいません(^_^;)

 

ですから、このままでは弾きにくい。まず12フレット6弦で4.0mm1弦で3.0mmと弾きにくいのと、1フレット上との弦の間隔も広いし、フレットが錆が出ていて錆取りと指板保護剤を塗布しなければ今後長持ちはしないし、そしてスケールで22フレットの高さを測ってみるとやはり、フレットが少し波打っている。。。

これは当然の話しで、幾らギブソンやマーチィンだろうがヤマハで保管が良かろうが無理な話で、木材が長年かけて収縮して指板が波打つのは自然な事であり、木材に打ち込んであるフレットの高さが不揃いになるのは、致しかたが無い事です。

これは、やはり私の得意なCIKカスタムショップ仕様に!という事でフレット摺合せのCustom Shop CとAを同時のやる事に・・・

12フレット6弦で2.7mm/1弦で2.1mm前後に調整しました。またサドル高は1.0mm削ってまだ4.0mm位ありますので、こらからの10年20年・・・半世紀までも使い続けれるギターに仕上りましたよ~!!!

FG赤ラベルの爆鳴りを継承しつつもFGの良い所とを残し、少し合板の厚みを増してゴージャスな音色の出る、Lシリーズに少しつ近づけてある鳴りの良い一本です。

 

当店価格のカスタムショップ仕様に3万円以上掛けて、カスタマイズしたこのギターは、チョーお買い得だと思います。

また、CIK Custom Shopの施工証明書も発行いたします。

 

~スペック~
トップ:えぞ松
バック:パリサンドル
サイド:パリサンドル
ネック:ナトー
フレット:パリサンドル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リペア&カスタマイズ画像は2ページです。

 

付属品:ハードケース付き

価格39,800円(税込)

購入ご希望の方は、こちら

 

リペア&カスタマイズ作業画像

先ずはトラスロッドを緩め弦を張った状態の真っ直ぐで微妙にやや順反りに指板を調整します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指板は真っ直ぐよりやや順反りに調整した場合、12フレット6弦で4.0mm1弦で3.0mm有ったのでサドルで先ずは1.0mm研磨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サドル研磨した後の高さも4.0mm程度あり、42年間を経た乾き切ったギターはこれから恐らくほとんどネック反りや、トップ浮きはしないと思いますが、しかし弦を張りっぱなしにされて何か月も何年間、ほったらかしにされ少しづつトップ浮きした場合の事も考えても、まだまだ余裕がありますぞ~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ずは指板にマスキンングして、フレットの高低をフラットに整えて、フレットのRを加工をするヤスリで研磨加工・・・これがしんどい!手が疲れていつも痙攣を起こしそうになります。歳ですから。。。(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にフレットのヤスリ傷のケバを綺麗に紙やすりで整えてから金属用のコンパウンドで磨き鏡面仕上げをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、指板にこびり付いたホコリや手垢をアルコール配合洗剤を使いブラシで綺麗に除去します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、指板乾燥を防ぎ指板保護の為、木材に優しい自然のオレンジオイルと金属の腐食剤を塗布して少しヒーターで温めてトラスロッドを緩め浸透させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、ペグの整備何十年も経ったギターは必ず取付ビスが緩んでいます。これをほおって置くとビス穴がバカになってペグを壊してしまいます。ロトマチック タイプはトルク調整出来ますが、バラバラになっているトルクを均等に揃えてやります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ペグを止めているナットも古いギターは100%緩んでいます。まあ緩んでくると言う表現は当たらないのですが、正しく言うと木材が何十年掛けて、乾きながら痩せてくるんですね。。。またロトマチック タイプと言えども摺動部には給油をしましょう!え?ルソンタイプならいざ知らず、密閉型のロトマチックはメンテナンス不要で給油は要らないんでは?って方も多いのでは?この巻き取りピンの周りは密閉されてません。。。このように一連のペグの整備を一度やってやるだけでも相当ペグは長持ちします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ナットの弦下部から1フレットの距離がこれも0.8mm~0.9mm位ありましたから、特に初心者の方は指が痛くなったりFやBが押さえられない!って方いませんか?これを0.3mm~0.5mmに弦高を下げてやればめちゃくちゃ弾き易いギターになるって訳です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12フレット6弦で2.7mm/1弦で2.1mmぐらいに調整してハイコードやハイフレットもとても弾き易く成りました。

それも、ネック指板を真っ直ぐよりやや順反りにしてやると弦の振動でビビりや音詰まりが無くなる訳なんですね。。。

私の所有している、となみミュージックファクトリーでライブをして頂いた、あのアコースティックギターで日本の第一人者と言われている吉川忠英さんでもこの理屈が説明しても分からないから、どうしようもありませんねぇ。。。(笑)

また、アリスの谷村新司さんみたいに、ストロークでジャカジャカ弾いて多少のビビりも関係ないと思っている人は、トラスロッドを少し15度から20度位締め付けてやれば、もっと弦高は低く弾き易くなります。お好みで調整して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は、この手のカスタマイズをしたギターを全国の方々にお送りして、こんな弾き易いギターは初めてです!!!と感動のメールや、他に5本のギターを持っていますが、関さんから頂いたギター以外は、もう弾かなくなってしまいました!なんて、全国からお褒め言葉と感謝のメールなんぞを頂き、かなり調子に乗って一本一本時間を掛けてカスタマイズしております。

ですから、本業のかたわらに一本仕上げて投稿するのにも相当の時間が掛かってしまいます。楽しみに待っていて下さる方々にも、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、かと言って自分が満足出来ないギターを世に出すのは、はばかられるので頑張って、これからもやり続けます!(‘◇’)ゞ

 

 

 

 

 

付属品:ハードケース付き
価格39,800円(税込)
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