CIK Custom Shop 仕様についてその①

Posted by 関 浩一 on 2016年10月25日

今日は、CIK Custom Shop仕様とは何か?についてお話しします。

CIKカスタムショップ仕様は、まあ一言で言えば、単純に弾き易いギターって事です。

特に初心者の方や若い人や女性は、指先の皮が薄いので血豆が出来たり、指が痛くて練習出来なくなったりします。

ちょっとトラスロッドを調整してやるだけで、とても弾き易く成ったり・・・

特にアコースティックギターはローコードが多いので「ナット」(⇩画像ネックの弦を載せている白い牛骨や合成樹脂製で出来たもの)の弦の乗っている溝を削り高さを下げてやったりするだけで、劇的に弾き易く成ります。それを紹介させていただきます。

まずは、CIK Custom Shop仕様(A)

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ここで気を付けなければ、いけないのはただ弦溝を削って弦高を低くするだけでは逆に鳴りが悪くなってしまいます。本当です!

最初はナット溝の高さを決めてから、画像のようにナットからペグの巻き取り水平線よりペグ方向には段々と深くRの形に削り込んでやります。これが大切です。

何故かと言いますと、ナット幅5.0mm位全体で弦を支えますと弦の振動が殺されてしまうからです。ですから、5.0mm位あるナットのフレット側のせいぜい1.0mm程度で後の残りのナット幅4.0mmは浮いている状態にしなくてはいけません。。。

これがCIKカスタムショップ仕様の第一弾です。

リペア料金は、ネック調整(トラスロッド調整含む)1,500円+ナット溝研磨調整3,000円で、計4,500円で出来ます。

そして、特に初心者の場合は少し細目のスーパーライトゲージやエクストラライトゲージを張ってやればテンションも弱いので、更に弾き易くAmやC、Dmなどのローコードは、指を添えるだけで簡単に抑えられます。また良く初心者が挫折するFやBなどのハイコード(バレーコード)も弦のビビり音も無く簡単に抑えられます。

これで、ドンドン練習して指の筋肉がついたら、テンションが高くヘビーゲージやミディアムゲージの弾きにくい弦高が高いギターでも弾けるようになる訳なんですね。。。

初心者だけでは無く、押さえにくいが爆鳴りするヘビーゲージや、ミディアムゲージを使うプロでもミスミートが少なく成りますので、皆さん少なからず施工されています。

 

 

次に、CIK Custom Shop仕様(B)第2弾、サスティーン向上施工

また、サスティーン向上や弦鳴りを良くするために埋もれている弦を手で触れる位に削ってやるとかなり向上します。

韓国中国製には特に多いんですが、ナットの弦溝が深く埋もれて溝にキッチリはまり込んでいるのがあります。これは弦の振動を殺してしまいます。深くても溝が大きければまだ影響が少ないんですが、やはり上記の弦溝R加工とWで施工するとたとえ合成樹脂のナットであったとしても、相当弦鳴りやサスティーンが良く成ります。。。

 

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この施工のみは1,500円です。

覧のように、ナットの溝に乗っかった弦が指で触れる位にすれば完璧です。

 

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2・3日前にも富山市の方でギブソンのJ-50をご自分でサドルとナットを交換加工されたんですが、1弦2弦が特に変な音が出るし全般的に鳴りが悪いと持ち込まれ、ナットの取付方法にかなり問題は有りまして、本来はナットの取替やネック反り、トップ浮きサドル加工も必要でしたが、今現在も修理預かりが3本あって、待って貰っている方も一人いらっしゃるので、取りあえず何んとか応急処置的に直らないか挑戦してみました。取り付けたものは仕方がないし、この状態のまま取りあえず、CIK Custom Shop仕様(A)を施工して見ましたら、「わあ~全然鳴りが違う!」「へ~!・・・たったこれだけで変わるんですね~?」と感動してお帰りになりました。

もし私の説明で判らない事が有れば、いつでもご質問下さい。メール又はブログにてお答えいたしますよ~。(‘◇’)ゞ

 

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