Ayers (ベトナム製)チューンナップの巻
前回紹介したモーリスS101所有のオーナーで、チューニングの仕上具合が気に入って頂いたのか?もう一本のエアーズ(ベトナム製)オール単板も弦高を下げ、3弦か4弦に時々ビビりがどこかで出たはずでそこも直して、オールチューナップして欲しいとの事。。。
この辺の良いギター緊張もするが、とても遣り甲斐がある。測定点検してみると、そんなに症状が前回モーリスみたいに悪化している訳では無いが、ネックの捻じれや反りも無く弦高も12フレット6弦で2.8mmとまだ優秀な方である。
これは、ギブソンのカスタムショップなみのカスタマイズを要求されているような、気になってきたぞ~~~~。^_^;
まあ、とりあえずはフレットシェーパーで22フレット全てをフラットにしてからだ。。。
ネックを真っ直ぐにトラスロッドで調整してから、フレットを研磨してフレットの頭部分が削れている所とそうで無いフレットが有るのがお判りだろうか???
マスキングをして本格的に、フレット摺合せ。。。
そして、フレットヤスリで一本一本丁寧にRを付けてやり、800→1200のサンドペーパーで仕上げ磨き!!!(~_~;)肩がこるぅ~。。。
遂に、もっと肩も指も痛くなる作業!。。。しかし、ここで手を抜く訳にはいかないし・・・ヨイショ!ヨイショ!!!どうだ―!!!綺麗になったでしょう!?鏡見たいにピッカピカ!これで金属保護剤(フッ素配合)等を塗布しとけば、完璧!
今度は、ボディー全体の汚れや手垢を綺麗に除去。
拭き取り作業で、指板には良い黒檀が使ってあるなと思いきや、これは色付け塗装の可能性が高い!まあ、あの世界のギブソンさえやっているらしいから大目に見ますか。。。
そして、ペグの増し締め。おお!当店にこのギターを持ち込んで良かった。。。ペグ取付のビスやペグナットが全て緩んで2弦のペグなんかナットが3回転位しました!こう少しでペグを壊すところだったね=3
今度は、フレットシェープしたから、弦高を0.3mm~0.4mm下げるのに、サドル研磨。
ボーディが乾いてきたところで、ポリッシュ&オレンジオイル塗布。
最後に弦にはフッ素配合金属保護剤入りのグリスを擦り込み完成!!!
12フレット6弦で2.8mm→2.4mm。12フレット1弦で2.3mm→2.0mm。
弦のビビりも無く、弾き易い良いギターに仕上がりました。このギターのオーナー様の弾いていらっしゃるジャンルでは、これ以上下げるとビビりが出てしまうので、この辺が一番と言う事で、完成!
お疲れさまでした。(^_^;)